特集奈良の鹿ニュース

国原譜

新型コロナウイルスの感染拡大が続いてい…

 新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。県内では先月半ば以降、新規陽性者の報告が連日2桁となり、累計は半月で約1・5倍に伸びた。

 入院対応可能病床の占有率は3日時点で39%。まだ余裕があるものの、前回の県対策本部会議で示した36%から10日足らずで3ポイント高まった。

 きのうの会見で荒井知事は新たな病床確保とともに、宿泊療養施設の活用拡大にも意欲を話した。ただ観光振興で利用者が戻りつつある中、施設や地域の理解と協力を得られるか。

 家庭内感染防止のため、PCR検査を待つ人の家族らを受け入れる宿泊施設を募集した県の事業では、めどが立つまで曲折もあったと聞く。

 症状の急変に備えるため自宅療養は避けたい。併せて感染症以外の医療に大きなしわ寄せが及ばないよう、無症状や回復状態の人には積極的に宿泊療養施設を活用してもらえれば。

 有効なワクチン開発の話題も聞こえてくるが、まだ当面は続くコロナとの闘い。医療や行政だけでなく、事業所や地域が力を合わせ、負担や苦労も分担して行かなければ困難はきっと乗り越えられない。(松)

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