特集奈良ラーメン探検隊活動中!

国原譜

スパイが活躍する洋画は数多い。第2次大…

 スパイが活躍する洋画は数多い。第2次大戦では英米とドイツ、戦後の東西冷戦時なら米国を中心とした西側陣営と、ソ連・東欧による東側陣営の戦いだ。

 互いに敵国人に化けることができるので、物語が面白くなる。日本人が西洋人に成り済ますのはかなり難しい。スパイ小説が日本に根付かなかった要因の一つだろう。

 フィクションの上では妙味のある成り済ましも現実となるとやっかいだ。高齢者らの被害が絶えない特殊詐欺も、犯人は警官や銀行員、公務員に成り済ましてくるから注意が必要。

 さらに巧妙なのはインターネット上の成り済まし。近畿日本鉄道がこのほど、何者かがツイッター上で同社に成り済まして、偽の公式アカウントを開設していると発表した。

 いわゆる愉快犯のようで大きな被害はないようだが、公的交通機関だけに、偽情報を多くの人が信じてしまうとパニックを引き起こしかねない。

 筆者の知り合いの中にも、知らないうちにSNS上で偽のアカウントを設けられた例が後を絶たない。骨董品の鑑定のように真贋(がん)の見極めが必要な時代か。(栄)

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド