阪神球団のファンではないけれど、知った選手の入団が決まれば応援したくなる。先日のドラフト会議で、東洋大の村上頌樹投手が指名された。

　ご存知の人も多いと思うが、4年前のセンバツ大会で、智弁学園が初優勝した時のエースだ。今でもあの延長サヨナラ勝ちした劇的な場面を思い出す。

　1―1の11回の裏、2死1塁で6番・村上投手が、高松商(香川)の浦投手から2塁打を放って決勝点を挙げた。甲子園で4強止まりだった智弁学園が初優勝を決めた。

　記憶に残る活躍をした高校球児がプロ野球選手になれば応援したくなる。同じ智弁学園の山口哲治投手は近鉄に、桜井商の駒田徳広選手は巨人に、そして高田商の三浦大輔投手は横浜大洋にそれぞれドラフト指名され活躍してくれた。

　三浦選手は来季は監督になるかもしれないだけにうれしい。まだまだ大勢活躍しているが、村上投手には大いに期待したい。

　全国制覇した甲子園を本拠地とする阪神球団だけに、本人も気合いが入るだろう。コロナ禍で気分が沈んでいる時に、うれしいニュースだ。(治)