特集2024年春の高校野球奈良大会速報

国原譜

新聞記事は最初の4行を読めば中身が分か…

 新聞記事は最初の4行を読めば中身が分かると聞いたが、本当だろうか。先日の奈良新聞記事審議委員会で、そんな質問が飛び出し少々焦った。

 普通の文章のような起承転結の順には従わず、いきなり結論から書き始めるため、逆三角形と呼ばれるのが新聞記事の基本的なスタイルだ。

 だから冒頭に目を通すだけで概略がつかめるように書けと教わり、学んできたが、いま改めて問い質されると日々の紙面づくりでしっかり原則を守れているか、反省もさせられる。

 また同委員会では戦争の恐ろしさを伝え続ける新聞の役割も指摘。本年度の記事表彰の対象に連載「戦後75年~記憶のかたち」を選出した。

 過去の体験だけでなく現在も世界で相次ぐ戦争について、若者が何を考え感じているか。そんな記事を求める声も。記事の書き方も含め初心に返る大切さが問われた委員会だった。

 最初の4行で何を訴え伝えられるのか。今月15日から始まった日本新聞協会提唱の新聞週間では、本年度の標語に斑鳩町からの応募作「その記事が 私を支え 未来を変えた」が佳作の一つに選ばれた。(松)

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド