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国原譜

恥ずかしながら、生まれて初めて小説を執…

 恥ずかしながら、生まれて初めて小説を執筆した。4000字以下のショートショートを愛媛県松山市の坊ちゃん文学賞に応募(9月末締め切り)したのだ。

 長編は無理でも、超短編ならどうにかなるのではないか、と考えたのが楽観的過ぎた。同様の人は数多いとみえて、前回の応募作は5628点。超難関に審査前から意気消沈気味である。

 記憶力は加齢とともに衰えるが、創造力はそれほどでもないといわれる。頭の体操として小生のような中高年層に小説執筆をお勧めしたい。

 松山市は夏目漱石の名作坊ちゃんの舞台であり、俳人・正岡子規の出身地。このような文学賞を設け、全国にアピールできるのは、うらやましい限りだ。

 宝庫である古典に対して、本県の近現代文学はみるべきものはない。というのは認識不足だった。県立図書情報館に県ゆかりの志賀直哉や県出身の花岡大学らのコーナーがあった。

 今は森見登美彦(県出身)、瀬尾まいこ(県在住)らの活躍が目覚ましい。さらなる奈良の文学振興のために、坊ちゃん文学賞のような公募賞の創設を望みたい。(栄)

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