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国原譜

第73回新聞週間がきょう15日、始まっ…

 第73回新聞週間がきょう15日、始まった。新聞に携わる者としては、あらためて自分の仕事を振り返る1週間でもある。

 新聞の世界で年月を重ねるにつれ、個人的により意識していることに「何のために」がある。基本的で当たり前なことだけに、分かっているつもりになりがちだからだ。

 何のために記事を書き、企画を立て、事業を展開し、新聞を発行するのか。理由が希薄で、県民読者に届く厚みのある成果を残せなかった経験は、苦い記憶とともにある。

 マスコミに対する目が厳しさを増す中、今年は新型コロナウイルスの影響が世界各地に広がった。例年以上に新聞の存在意義も問われ、日々の業務の意味、行動の理由を一層考えることにもなった。

 ただ「何のために」は特定の仕事、取り組みに限ったことではないのかもしれない。明確な理由の有無が結果に表れることは、多方面で経験する。

 本年度新聞週間の代表標語は「危機のとき 確かな情報 頼れる新聞」。新型コロナの今後も予測はできないが、読者のよりどころとなる紙面を届けるとの思いは持ち続けたい。(智)

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