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国原譜

10日に合流新党の代表選、14日には自民党の総裁選と、政局が慌ただしく動き始めた。コロナ禍の中、どうかと思うが、衆院解散も現実味を帯びる。…

 10日に合流新党の代表選、14日には自民党の総裁選と、政局が慌ただしく動き始めた。コロナ禍の中、どうかと思うが、衆院解散も現実味を帯びる。

 慶長5(1600)年の9月も政局は激動していた。関ケ原で東西両軍16万が激突したのは9月15日。徳川家康は1日に江戸を出発し、岐阜の赤坂に本陣を構えたのが14日だった。

 自民党の総裁選は派閥政治という言葉が復権したかのような印象だ。時に野党の役目も果たしてきたといわれる党内派閥だが、領袖(りょうしゅう)の下に結束し、政策議論もなく総裁候補を担ぐ姿に、眉をひそめる国民も多いだろう。

 関ケ原合戦は天下分け目といわれるが、内実は豊臣政権の勢力争いで、五大老筆頭の家康グループと石田三成を中心とするグループがぶつかった。

 政策よりも利害や感情で結び付いた派閥の争いが、結果的に国のリーダーを決める。そんな政治状況は、関ケ原合戦にどこか似ている。

 せめて党員の思いは広く吸い上げればよいものを、今回の総裁選は党員・党友投票が実施されない。新総裁の言葉は重みに欠けないか。(増)

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