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国原譜

紀伊半島大水害から9年を迎えた。県内で…

 紀伊半島大水害から9年を迎えた。県内でも死者、行方不明者計24人を数え、家屋にも多数の被害が出た。あらためて犠牲者の冥福を祈り、災害に備える気持ちを新たにしたい。

 過去に学ぶ方法として、本紙既報の国土地理院の自然災害伝承碑の情報は役立つ。県関連では過去の大水害などの25基のデータが公開されている。

 同院ホームページからアクセスでき、地図上の印に触れると災害名、写真とともに所在地や建立年、碑文の内容などが表示される。同じ災害の碑でも場所ごとに異なる被害状況が分かる。警告、恐れと併せ人的被害なしに感謝する碑もあり、先人の心が知れる。

 9月1日の防災の日、ラジオでは複数の番組中に防災情報を発信する放送局があった。県内でも現況に合わせた災害訓練を行う自治体があった。

 社会全体で過去の教訓を生かすことは大切だ。一方で災害への備えは人任せにせず、多方面から情報を集め自ら行う姿勢も忘れずにいたい。

 週末には非常に危険な台風が日本列島に近づく。進路が離れていても影響に注意することも過去の教えの中にある。(智)

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