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国原譜

ようやく少しずつだが、秋の足音が聞こえ…

 ようやく少しずつだが、秋の足音が聞こえてきた。夜になると、道端では虫の声が静かに響き、帰宅途中の疲れた体に心地良い。ハギの花も昨日見かけた。

 例年、奈良市の近鉄新大宮駅周辺では、春から晩秋の長期間にわたり、ムクドリの大群に住民や通勤・通学者は泣かされてきた。

 ヒッチコックの映画「鳥」にも負けない? くらいの大量のムクドリが、夕暮れになると一斉に駅南北の電線に止まっていた。鳴き声はものすごい騒音となり、大量のフンをまき散らしていた。

 ところが今年は、そうした光景がうそのように、ムクドリの姿はなく、静かで平穏な風景に戻った。昨年秋から、関係者の“駆除”対策が施され、それが功を奏しているのではないか、と勝手に想像している。

 コロナ対策で、疲弊気味の毎日を送っているだけに、ムクドリに悩まされることのない「平城ならぬ平常の日々」が、何ともありがたい。

 ごく当たり前の日々の、何とありがたいことか。コロナ禍も、一日も早く薬やワクチンが開発され、世界中が平常の日々に戻ることを期待して、辛抱強く待ちたい。(恵)

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