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国原譜

昨夏、軽い胸やけで近くの内科を訪ねたと…

 昨夏、軽い胸やけで近くの内科を訪ねたところ偶然、胃がんが見つかった。すぐ手術したがもし今年なら受診せず、処置が遅れたかもしれない。

 新型コロナウイルス禍が広がる中、感染予防を優先させたり対応に追われる医療機関への遠慮もあって受診をためらう人が出ているようだ。

 先日の県社会福祉審議会でも高齢者が必要なリハビリを受けず、介護度が進んでしまったという例などが報告されていた。感染拡大だけでなく2次的な健康被害も深刻化している。

 さらに受診を手控える動きは医院などの収入減に直結。感染症患者を受け入れる大病院も専用病床の確保などで通常医療が圧迫されている。

 お盆の帰省、夏期休暇のシーズンを迎えて国が取り組む「GoToトラベル」など観光振興の成否に関心が集まっているが、何よりもまず医療体制の維持と充実を果たさなければ。

 医療機関の収入確保へ、県が提案する地域別診療報酬の導入・引き上げなど。感染症対策はもちろん、早めの受診や定期検診で誰もが安心して健康管理できる安定した医療体制づくりを実現してほしい。(松)

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