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国原譜

ふだんの年と違う夏でも、災害は例年のよ…

 ふだんの年と違う夏でも、災害は例年のように起きる。各地の豪雨では、河川の氾濫などでの自宅の復旧作業が思うように進まない高齢者の姿をテレビで見た。

 新型コロナウイルス禍で県境越えのボランティアができないことも影響しているようだ。災害の発生や高齢化はわが県も例外でない。

 人的支援がかなわずもどかしい人には、物品などでの応援もある。東日本大震災以降に生まれた方法の一つがスマートサプライ。インターネットで被災者が望む支援と提供者をつなぐプラットフォームだ。

 被災地で必要な物品などが具体的な数で示され、選択して支援できるので無駄がないとされる。自分の行為の先も見えやすい。

 近年、災害のたびに思い起こす言葉がある。歌手の松山千春さんが東日本大震災の際にラジオで語ったという「知恵がある奴(やつ)は知恵を出そう。力がある奴は力を出そう。金がある奴は金を出そう。『自分は何も出せないよ』っていう奴は元気出せ」。

 今年はとりわけ、あすはわが身を感じさせる。さまざまな場面で自分にできることを考えたいと思う。(智)

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