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国原譜

飛鳥巡りの玄関口といえば近鉄飛鳥駅。…

飛鳥巡りの玄関口といえば近鉄飛鳥駅。駅前に降り立つ多くの人が、駅を背にして東に向かう。レンタサイクルなら飛鳥寺や石舞台古墳まで20分ほどだろうか。

 駅の西側は東側に比べてマイナースポットに違いないが、見どころは決して少なくない。切り石の見事な石室を持つ岩屋山古墳は駅からすぐ。少し離れたマルコ山古墳は、第二の高松塚として期待を集めた。

 忘れてならないのは斉明女帝と娘の間人皇女を葬ったことが確実視される牽牛子(けんごし)塚古墳だろう。墳丘に立つと驚くほど見晴らしが良い。

 牽牛子はアサガオの別名で、墳丘の形に由来。村教育委員会の調査で墳丘がアサガオに似た八角形と確認されたのは平成22年のことだった。

 現地では村教委による墳丘の復元整備が進んでおり、切り石に覆われた八角形の墳丘がよみがえる。近くにはアサガオも植えられた。

 整備が終わるのはまだ先だが、生まれ変わった牽牛子塚古墳は、近鉄線西側の遺跡に新たな光を当て、女帝の陵(みささぎ)を彩るアサガオとともに、明日香村の新たなシンボルとなることだろう。(増)

 

 

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