新型コロナウイルスの新たな感染報告が止まらない。さらに降れば豪雨災害、晴れれば熱中症が心配な季節の到来とあって何とも気疲れが続く。

　そんな中きのうは選手権に代わる県高校夏季野球大会が開幕。甲子園がないのは残念だが高校球児のはつらつプレーから元気をもらいたい。

　再流行が懸念される今だからこそ、感染防止の取り組みが大切なのはもちろんだが、息長く継続していくためには社会・経済活動の再活性化と両立を図る工夫と努力も欠かせない。

　高校生のクラブ活動再開もその一つだし、行政の観光振興策に期待する業界も多い。ただ政府の支援事業については時期尚早の声も相次ぐ。

　共同通信が全国の都道府県に聞いたアンケートでは、往来が増えても感染防止を適切に保てるかがポイントに挙がった。要は業者だけでなく観光客の姿勢も問われるということだ。

　旅の恥はかき捨てとは無責任の極み。目的や楽しみ方は人それぞれだが、はめを外し過ぎないよう心掛けを。その意味でも県内観光など身近な場所への外出から始めるのは自制が利きやすくお薦めかも。(松)