注目記事奈良県内の自治体異動名簿掲載

国原譜

業者の選定から業務開始までわずか半月。…

 業者の選定から業務開始までわずか半月。常識的に考えてやはり不自然だろう。平成28年に発注したごみ収集業務を巡り、香芝市が官製談合疑惑に揺れている。

 入札は業者側がそれぞれ企画提案するプロポーザル方式で行われ、市の幹部による受注業者選定が2月15日、業務開始が3月1日というタイトスケジュールだった。

 選定された業者は市の仕様に合ったごみ収集車や従業員を半月で手配しなければならない。市はごみ収集コースの変更などで入札が遅れたとしたが、市の都合で業者側に無理を強いる姿勢も問題だろう。

 しかし、結果的にその心配は無用だった。受注したAMカンパニーは前年の12月に収集車2台を発注、香芝市の委託車両であることを示すラッピングフィルムの貼り付けも指示していた。

 入札に参加したのは6社で、副市長ら市の幹部が実績や見積価格をもとに順位付けしたという。

 市の聞き取りでは対象者全員が疑惑を否定した。大阪地検が捜査中だが、順位付けがどのように行われたのか、疑惑を晴らすには、当時の資料の開示と客観的な調査が必要だ。(増)

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