募集「悩み」や質問募集 僧侶3人がお答えします

国原譜

コロナ禍のため休止を余儀なくされていた…

 コロナ禍のため休止を余儀なくされていたオーケストラコンサートが、再出発している。愛好家としたら、砂漠でオアシスを見つけた思いだ。

 日本センチュリー交響楽団の定期演奏会(ザ・シンフォニーホール)に出掛けた。ホール入り口で検温、手の消毒。マスク着用義務。ソーシャルディスタンスのため、席の両隣は空席に。

 売店やクロークが閉まっているので、いつもはにぎやかなロビーは閑散。できるだけ会話も慎まなければならない。まるで通夜に来たようだった。

 しかし、雰囲気は一変した。秋山和慶指揮のもと、小編成のオケが、長らく演奏できなかったうっぷんを晴らすかのような熱演。聴衆の拍手は鳴りやまず、終演後も出演者がステージに呼び戻された。

 もちろん、まだ感染予防のためコンサートなどを自粛する人は少なくない。聴衆数を抑制したままだと、演奏会の採算はどうか。試行錯誤が続くだろう。

 聴力を失うという音楽家としては致命的な困難を克服したベートーベン。この日の曲目は、彼のピアノ協奏曲第4番と交響曲第3番「英雄」だった。(栄)

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド