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熱い戦いが始まった。市長失職に伴う宇陀…

 熱い戦いが始まった。市長失職に伴う宇陀市長選は、前職と新人による一騎打ちとなった。コロナ禍のなかで5月の市議選に続く選挙だ。

 市議選の時は候補者のほとんどが、集会も握手もできずに「やりにくかった」と話していたが、全国で緊急事態宣言が解除されるなど、当時とは変わってきた。

 もともと市民の政治意識も高い宇陀市なので、投票率も大きく落ち込むことはないだろう。この2年間の市政の混乱ぶりを、市民がどう判断するかだ。

 議会から2度にわたって不信任を突き付けられた前市長の高見省次氏は、短期間ではあったが就任後の実績を前面に出し、さらなる改革を進めていくと訴えている。

 一方の新人・金剛一智氏は、政党推薦を取り付け、前市政で停滞してしまった宇陀市を国や県と連携して活性化させる、と対決姿勢を明確にしている。

 周辺市町村だけでなく、全県的に注目の選挙となった。2度目のコロナ禍での選挙となったが、それだけに忘れられないものとなるし、これからの宇陀市を決めるものとなる。市民の良識ある審判を期待する。(治)

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