特集奈良の鹿ニュース

国原譜

疫病の流行とゆっくりとした日常への回帰…

 疫病の流行とゆっくりとした日常への回帰とは関係なく、季節は巡る。気温の上昇とともにビールへの恋しさがより高まってきた。

 行きつけの酒の量販店で最近一層目につくのが全国各地の個性的なビール。クラフトビールの名称でくくられる種類で、原材料や副原料、地元色などにこだわりの品が多い。

 県内でも新たなビールが相次いで誕生した。一つは県生まれのイチゴ「古都華」を用いた「ならのあわ・すとろべりー」。原料生産から醸造、企画販売まで県内業者だけで行う、奈良にこだわった商品だ。

 もう一つが、大和茶の一番茶を漬け込んだ「エイティエイト」。奈良市の2事業者の共同開発で、碾茶(てんちゃ)を使い奈良らしさが薫る。

 消費税率引き上げ、新型コロナ禍で消費が冷え込むなか、うつむかない前向きな地方からの取り組み。酒好きな県民として心からエールを送りたい。

 「家飲み」が続く日々での収穫の一つは、夫婦の意見が一致し、わが家の新たな定番ビールを見つけたこと。ぜいたくな1杯となりそうな県発のビールを口にできる日も待ち遠しい。(智)

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