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国原譜

きのう10日、近畿地方が梅雨入りした。…

きのう10日、近畿地方が梅雨入りした。うっとうしい日々を思うと気が重いが、ほぼ暦通りの入梅。四季の巡りが順当なのは大いに歓迎したい。

 既に奈良市内でも田植えが進んでいる。気象情報によると向こう1週間は、前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多くなりそうという。

 そんな中、懸念されるのは豪雨災害。特に今年は新型コロナウイルス対策も踏まえた上で洪水、土砂災害に備える必要があり、感染面でも安全な避難所の確保が喫緊の課題となる。

 奈良市は避難所が3密状況になるリスクを避けるため、一部公費負担で宿泊施設を活用する案を発表。ためらわず避難できる環境を目指す。

 水害と感染症など複数の災害が同時に起きるケース。あまり考えたくない状況だからこそ、しっかり想定して備えなければ。行政はもちろん住民一人ひとりの姿勢も問われそうだ。

 またコロナ対策に多くの人の目が向く中、地球温暖化などに対する意識が低下しているという気になる調査結果も聞いた。もっと自然との調和を図り、安全で安心な暮らし方が実現できれば良いのだが。(松)

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