国原譜
関西でも我慢の日々が続く。ただ新型コロ…
関西でも我慢の日々が続く。ただ新型コロナウイルス感染拡大防止で発令の政府の緊急事態宣言が奈良を含む39県で解除され、県内でも休止の諸施設が再び動き始めた。
県立美術館も19日、約80日ぶりに再開。心待ちにしていた美術ファンらがさっそく来館したようだ。
同館の臨時休館は2月末から。今年で生誕から90年の奈良市出身のグラフィックデザイナー田中一光の遺業を振り返る特別展のさなかだった。
シンプルながら訴求力があり、色彩とアイデアに満ち、先進性と普遍性が同居する作品にあらためて感銘し、本欄で紹介しようとした矢先のこと。今一度、近現代の県ゆかりの人物と業績を見直してはとの思いは残ったままになった。
再開最初の特別展は「熱い絵画 大橋コレクションに見る戦後日本美術の力」。戦後の日本絵画の秀作約90点と併せ、奈良の現代作家の館蔵品も公開される。新たな発見、感動に期待が高まる。
宣言継続中の関西3府県でも解除が秒読み。文化施設も始動するだろうが、県内でも十分楽しめることを再認識し、県境越えはぼちぼち考えたい。(智)
県立美術館も19日、約80日ぶりに再開。心待ちにしていた美術ファンらがさっそく来館したようだ。
同館の臨時休館は2月末から。今年で生誕から90年の奈良市出身のグラフィックデザイナー田中一光の遺業を振り返る特別展のさなかだった。
シンプルながら訴求力があり、色彩とアイデアに満ち、先進性と普遍性が同居する作品にあらためて感銘し、本欄で紹介しようとした矢先のこと。今一度、近現代の県ゆかりの人物と業績を見直してはとの思いは残ったままになった。
再開最初の特別展は「熱い絵画 大橋コレクションに見る戦後日本美術の力」。戦後の日本絵画の秀作約90点と併せ、奈良の現代作家の館蔵品も公開される。新たな発見、感動に期待が高まる。
宣言継続中の関西3府県でも解除が秒読み。文化施設も始動するだろうが、県内でも十分楽しめることを再認識し、県境越えはぼちぼち考えたい。(智)