大型連休が終わった。道路は実にすいていた。一部を除いて国民のほとんどが、「不要不急の外出を控えて」という要請を守っていた。

　スーパーも、ひところに比べてお客さんは減った感じ。高齢者優先の時間帯を設定する店もあった。レジの前に、透明のビニールで〃壁〃を作るのは、ごく当たり前になっている。

　総菜などをくるむ薄いロール状のポリ袋は、指が乾燥していると袋が開けられないので、水に浸した不織布(ダスター)が置いてあったが、最近消えた。これも感染症対策だ。

　レジ待ちの客は、床に引かれたラインを守って、2メートル以上間隔を空けて並んでいる。知恵と工夫で何とかこの危機をしのごうと、みんなが協力している。

　だが中には、長年の習慣からなのか、商品を配列棚の一番奥から取り出す御婦人がいた。賞味期限が遠い商品を選んでいるようだった。手前の商品、10個近くを手で触りまくっていたため、後から買う気にはなれなかった。

　今の時期、みんがピリピリしている。気配りや思いやりがないと、余計なトラブルを招く危険性をはらんでしまう。(恵)