ミシンが例年同時期の数割増しで売れているという。品薄のマスクを手作りするためらしい。県内書店では臨時休校措置で参考書などの売れ行きが好調とか。新型コロナウイルスの感染拡大はさまざまに影響を及ぼす。

　ここ数年話題にしているサン・ジョルディの日。スペイン・カタルーニャ地方が起源の親しい人に愛情を込めて花や本を贈り合う伝統行事だ。

　新型コロナ禍の欧州での深刻な状況から、本家のこの日の祭典を危ぶんでいたが、状況は日本でも同様。近年、国内では最も華やかと思われる名古屋市でのフェスティバルが中止となった。

　23日はユネスコ制定の「世界本の日」でもある。本の楽しさを再認識してもらうきっかけにと願う一人としては残念だ。

　ただフェスティバルを開く愛知県書店商業組合は、組合員選定の子供に読み聞かせたい絵本101冊をホームページで紹介。活字、読書文化隆盛への前向きな姿勢は続く。

　読書推進運動協議会のこどもの読書週間も23日から。今年の標語「出会えたね。とびっきりの一冊に。」のごとく、素敵な本が見つかりますように。(智)