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県内の新型コロナウイルス感染者が累計で…

 県内の新型コロナウイルス感染者が累計で50人を超えた。うち半数は感染経路が特定できておらず、ついに死者も出るなど緊迫感が増している。

 県にとって当面の課題となるのが、地域の感染リスクが高く、国から緊急事態宣言の対象とされた大阪府、兵庫県など大都市との往来抑制。

 通勤や通学、買い物など大阪を生活の場にする県民は多い。一方で外出規制が強まる大阪側からは県内にあふれ出す人たちも。同一の生活圏が宣言の内と外に分かれゆがんでいる。

 ただここ数日は大都市への往来歴がない経路不明の患者も増加。もはやウイルスが県外から入ってくるとは限らない状況も見え始めている。

 また奈良市内などでは、普段からあまり外出しない生活を送っていたという高齢者がどこかで感染した事例も報告されており、疫学的な調査を進める保健所の担当者も頭を抱える。

 不安も不満もいっぱいある。だが感染防止のためには密集や密室、密接を避ける努力は続けなければいけないし、大都市との人の行き来も制約を受け入れなければ。そんな努力と我慢をみんなで一緒に。(松)

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