このところマスクの話ばかり書いていて恐縮だが、相変わらずお店でほとんど見かけない。先週、菅官房長官が「来週(つまり今週)以降、毎日1億枚の供給が可能」みたいな話をしていたが、目に見えていない。

　国民がさまざまな不安を抱えて毎日苦悩している最中、小泉環境相ら閣僚が新型コロナウイルス感染症対策本部の会合を欠席していたことが分かり、与野党から批判されている。

　小泉氏は後援会の新年会、森法相は書道展の表彰式、萩生田文科相は地元消防団長の叙勲祝賀会。地元や後援会がらみの行事で、国務大臣でありながら、一体どこを向いて仕事をしているのか。優先順位が間違っている。

　大臣という職務も随分と軽くなったものだ。「代理者が出ているから危機管理上問題ない」という言い訳は見苦しい。国家のことよりも選挙区が大事ということなのだろうか。

　3人の所管は、言わずもがなの重要ポスト。国民の幅広い層に関わる、この国の行方を左右する大切な職務であるはずだ。

　危機管理意識の薄さを反省し「今そこにある危機」に全力で挑んでほしい。(恵)