注目記事読者に奈良の地酒プレゼント

国原譜

きのう2月14日は何の日だったろう。バ…

 きのう2月14日は何の日だったろう。バレンタインデーという答えに加えてもう一つ、県民ならぜひ覚えておいてほしいのが奈良公園の誕生日。

 県資料によると太政官布達を受け、廃仏毀釈(きしゃく)で官有地になっていた興福寺の境内地を明治13年に公園としたのが始まりとある。

 当時は行政区画が現在とは異なり、維新後に成立した奈良県が消滅していた時代。いったん堺県の一部になった後、明治14年には大阪府に編入されて20年に悲願の再独立を果たす。

 南都の象徴だった大寺が荒廃、行政的な独自性も阻害されかねない状況下で、県民は新たに誕生した奈良公園に希望を見たのかもしれない。

 県立の都市公園で総面積は約500ヘクタールだが、通常は周辺の社寺境内などを含めた約660ヘクタールの区域を指す。豊かな緑と歴史に恵まれ、鹿が群れ遊ぶ同公園は県民が誇る地域の宝だ。

 昨夜は奈良市で行われた冬の誘客イベント「なら瑠璃絵」を締めくくる打ち上げ花火に驚いた人もいただろうが、それこそが今年140歳になった奈良公園のバースデー花火。ぜひ覚えておいてほしい。(松)

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド