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1枚1万円のお好み焼きを作りたい―。先…

 1枚1万円のお好み焼きを作りたい―。先日の奈良新聞政経懇話会など合同例会で、講師を務めた溝畑大阪観光局理事長が披露したアイデアだ。

 講演全体の中から前後の説明なしに、面白い表現だけを抜き出すのは良くないが、要は付加価値を高めて稼げる観光を創出しようという話。

 訪日外国人がおいしい日本のお好み焼きに1万円払って食べてくれるかどうかは分からないが、満足を売って正当な対価を得、さらにサービスに磨きをかけていけば地域は伸びる。

 昨年11月に県が開いた東アジア地方政府会合で日本総研の藻谷主席研究員が論じた観光振興策としての「地消地産」という考えも同じ発想。

 一方、溝畑氏は攻めの観光戦略の上に守りも据えて積極的なリスク管理の重要性を指摘。1週間前の同例会でコロナウイルス感染症による観光への風評被害に強く警鐘を鳴らした。

 いま感染者発生で注目を集めることになった奈良と大阪。不運でもあるがピンチはチャンス。来訪者が対価を支払う気になるほど優れたリスク対応を阪奈が連携し、競い合って取り組めればと期待する。(松)

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