国原譜

 天照大神が遣わした建御雷神に「国譲り」を迫られた大国主神は、その条件に大きな宮殿を望んだ。日本書紀や古事記に記された出雲大社創建の神話だ。

 本殿は古代、東大寺大仏殿を超える高さ約48メートルを誇ったという。そのためには巨大の柱が必要だが、平成12年に直径1メートル以上の巨木3本を束ねた鎌倉時代の巨大な柱根が出土。社伝や古文書を裏付けた。

 「心御柱(しんのみはしら)」「宇豆柱(うづばしら)」と呼ばれる2本の柱根は、15日開幕した東京国立博物館の特別展「出雲と大和」(奈良県など主催)で公開されている。島根県外の展示は珍しい。

 特別展では荒神谷、加茂岩倉をはじめ出雲の遺跡から出土した銅鐸(どうたく)なども展示。弥生時代、出雲が大和に匹敵する勢力を持っていたことを示す。

 「国譲り神話」によると、大国主神は目に見えない世界「幽」を、天照大神の子孫である天皇は現実の「顕」を司ったとされる。出雲と大和は「幽」と「顕」をそれぞれ象徴した場所だった。

 今年は日本書紀成立1300年。節目の年に二つの場所を見直す機会としたい。(法)

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