特集2024年春の高校野球奈良大会速報

国原譜

平成から令和の時代への変遷の際にも感じ…

 平成から令和の時代への変遷の際にも感じたが、区切りがあるのはありがたい。自省しつつ振り返り、前向きな気持ちを新たに抱けるからだ。年の改まりもまたしかり。

 令和最初の三が日に、今年の抱負や決意を心に刻んだ人も多いことだろう。携帯端末に記して持ち歩いている人もいるかもしれない。

 漫画家の故水木しげるさんの妻、武良布枝さんは自伝「ゲゲゲの女房」を「終わりよければ、すべてよし」と結んでいる。厳しい暮らしが長くても夫を信じて支え続けた末の言葉だ。

 あとがきでは「どんな生き方を選んだとしても、最初から最後まで順風満帆の人生なんてあり得ないのでは」と語る。その上で「人生は入り口で決まるのではなく、選んだ道で『どう生きていくか』」だと。

 入学や就職など、それ自体が目的となってしまっていることが多々ある。そこから先の生き方でさらに良くなるか、平凡で終わるかだと分かっているつもりなのだが。

 年頭に立てた目標も同じこと。定めただけで満足していてはいつもの年と変わらぬと、注意を怠らずに新たな一年を歩み出したい。(智)

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