ごみの収集は市民生活に直接影響する。決まった曜日と時間に集められ、処理場に運ばれていく。ごみ出し係のお父さんも感謝している。

　ところが、そのごみの処理を巡って、御所市の実情がおかしい。事業所から出される一般ごみの中に、産業廃棄物が混入されていたから驚きだ。

　家庭でもプラスチック類や燃やせないごみは分別しているが、一般ごみの中に事業所から排出された産業廃棄物が混ざり、そのまま処理場に運ばれていたからひどいものだ。

　とくに病院からのごみは、感染症の脅威があるため、環境省が感染性廃棄物の処理マニュアルを作成している。医療ごみの回収運搬は特定の業者のみが許可されている。

　検査で、点滴パックが見つかった。これは産廃扱いとなるが、チューブや針などは医療ごみとなる。パックだからいい、というものではあるまい。

　一般ごみに産廃ごみを混入してはならないのだし、たまたまの検査で見つかったということは、常態化を疑わねばなるまい。本当に医療ごみの混入はないのか。市民の不安解消まで徹底解明が必要だ。(治)