2020年東京五輪のギリシャでの聖火ランナーの一人に、県出身で柔道男子五輪3連覇の野村忠宏さんが選ばれた。県民には五輪がまた一つ身近になった。

　五輪に合わせ政府は、来年7月からのレジ袋有料化義務付けの方針を固めた。プラスチックごみでの海洋汚染などが問題になる中、使い捨てプラスチック使用量の多い国として国際イベント前に手を打った格好だ。

　昭和期を生きた人なら記憶があろう。当時の買い物では多くの人が手提げかごを使用した。買った野菜を新聞紙で包んでもらうのと同じく、それが当たり前だった。

　すでに県内でもレジ袋を有料化したスーパー、量販店がある。そこでの買い物時にはバッグを持参する。要は習慣づけなのだ。

　もちろんプラスチックから紙などに換わるストロー同様、レジ袋だけで状況は大転換しない。だがプラごみ減量への意識づけにはなる。

　五輪観戦チケットの第2次抽選申し込みがきょうから始まる。前回の東京五輪は戦後復興の象徴とされたが、駆け込み的でも来年の五輪が環境保全へ生活習慣を変える契機になるのもいい。(智)