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国原譜

あと10日。残り日数のカウントダウンが…

 あと10日。残り日数のカウントダウンが始まった。今月20日に、安倍首相の在職期間が桂太郎氏の2886日を抜いて憲政史上最長に到達する。

 明治、大正期に活躍した桂氏。その記録が更新されれば106年9カ月ぶりとなる。騒ぎ立てる話でもないのだろうが、大記録に違いない。

 とはいえ通算で約8年。知事や市町村長なら2期に相当するわけだから特に長くもない。国と地方自治体の違いもあるが、行政のトップが担う適切な任期とはどの程度なのだろう。

 県内では先月の橿原市長選で4選を目指した現職が落選。そして奈良市では3期目折り返しを過ぎた仲川市長の進退に関心が高まっている。

 かつて改革、刷新を掲げて登場した若手の首長が成果を挙げて再選を果たし、人脈や政治力も伸ばして行政が安定し始めたころ、自らが多選批判の対象になっていることに気付く。

 長期在職に対する評価には議論があり、有権者の判断も一様ではない。ただ放置すれば停滞や腐敗を起こす危険は避け難い。本人の自覚と自戒、そして議会などとの緊張関係が何より重要になってくる。(松)

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