募集「悩み」や質問募集 僧侶3人がお答えします

国原譜

この連休は好天に恵まれたこともあって、…

 この連休は好天に恵まれたこともあって、文化の秋にふさわしい行事が県内各地で繰り広げられ、観光客だけでなく家族連れなどでにぎわった。

 初回からの入場者が1千万人を超えた正倉院展の人気は別格だ。なかでも切手でもおなじみの「鳥毛立女屏風」の前は、なかなか人が動かないほどだ。

 こうして正倉院御物を拝観しながら、今度の沖縄の首里城火災に心が痛む。テレビの映像で紅蓮の炎に包まれ、焼け落ちていく姿を見ていると、たまらない気持ちにさせられた。

 再建されたものとはいえ、沖縄を訪れた人は必ず足を運び、琉球王朝の歴史に触れてきた。それだけに奈良の歴史的建造物のことが気になる。

 昨年、再建された興福寺の中金堂をはじめ、東大寺や薬師寺など数多くの建造物が、落雷や戦火で焼失してきた。あの首里城焼失の映像のように焼け落ちたのだろう。

 再建すればいいというものではない。今日まで伝えられてきた文化遺産を後世にしっかりと伝えていく役目がある。生命の安全とともに、防災は政治家にとって最も重要な仕事だ。(治)

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド