国原譜
目指すのは何よりもまずサブスリーだという…
目指すのは何よりもまずサブスリーだという。きのう発表された奈良マラソン短歌コンテスト受賞作の中に市民ランナーの熱い思いを見つけた。
一般の人にとって聞きなれない言葉だが、サブスリーとは42・195キロを3時間以内で走りきること。マラソン愛好家の勲章かもしれない。
その歌を紹介すると「欲しいのは奈良マラソンでのサブスリー。ぜんざいよりも、そうめんよりも」とあって腕時計に目をやりながら、力を振り絞る走者の心意気が伝わってくる。
だが半面ではランナーを支援する、身も心も温まる奈良マラソン名物のぜんざいや、そうめんの魅力に抗しがたい大会参加者の心の葛藤も。
講評で選者の上野奈良大教授はマラソンについて、スピードを競う競技である一方、景色に溶け込んで走るのがだいご味だと評し、走ることは生きることにつながるとも指摘する。
今年で第10回の節目を迎える奈良マラソン。秋風が冷たさを増し始めれば、参加者はもちろん、迎える地域住民も号砲を心待ちにする季節の到来だ。そんな期待感を高めてくれる短歌も数多く入選した。(松)
一般の人にとって聞きなれない言葉だが、サブスリーとは42・195キロを3時間以内で走りきること。マラソン愛好家の勲章かもしれない。
その歌を紹介すると「欲しいのは奈良マラソンでのサブスリー。ぜんざいよりも、そうめんよりも」とあって腕時計に目をやりながら、力を振り絞る走者の心意気が伝わってくる。
だが半面ではランナーを支援する、身も心も温まる奈良マラソン名物のぜんざいや、そうめんの魅力に抗しがたい大会参加者の心の葛藤も。
講評で選者の上野奈良大教授はマラソンについて、スピードを競う競技である一方、景色に溶け込んで走るのがだいご味だと評し、走ることは生きることにつながるとも指摘する。
今年で第10回の節目を迎える奈良マラソン。秋風が冷たさを増し始めれば、参加者はもちろん、迎える地域住民も号砲を心待ちにする季節の到来だ。そんな期待感を高めてくれる短歌も数多く入選した。(松)