特集奈良の鹿ニュース

国原譜

亡きピアニスト中村紘子さんの著書に「ア…

 亡きピアニスト中村紘子さんの著書に「アルゼンチンまでもぐりたい」がある。地球の裏側までの穴があったら入りたいほどの失敗談がつづられている。

 それほど遠い国から、県のお隣り東大阪市で大勢のアルゼンチン人がやってきた。花園ラグビー場であったラグビーW杯アルゼンチン―トンガ戦の応援である。

 さすが南米、とにかく陽気である。近鉄東花園駅からラグビー場までの道は、試合前すでにカーニバル状態。ビール片手に騒いでいるグループがあちこちに。

 どれくらいの日程で来日しているのかは分からないが、弾丸ツアーなどではあるまい。「仕事は休んでいるのか、長旅の費用は」と心配するのは日本人気質だろう。

 試合結果はアルゼンチンの勝利に終わって大喜びだった同国サポーター。喜びの祝杯をあげる光景が見られたが、もし負けていたとしても、残念会で一杯にに違いない。

 老後に足らない年金、消費増税による景気減速の懸念など先行きはどうもブルーな日本。「心配しないで、楽しもうじゃないか」とアルゼンチーナに肩をたたかれた気がした。(栄)

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