注目記事山下県政 世論調査の全結果掲載

国原譜

県が毎年9月に推計値を発表している10…

 県が毎年9月に推計値を発表している100歳以上の長寿者人口。令和の時代を迎えた今年は1064人、平成元年の43人から約25倍に増えた。

 これに対して約137万人で平成時代を迎えた県の総人口は一時、150万人近くまで増えたものの、その後は下降し現在は約133万人。

 年齢ごとの人口を男女別に棒グラフにして積み上げていけば、日本全体も県内もピラミッド型になっていたのに、少子高齢化が進んだ今では人口構成が以前と大きく様変わりした。

 こうした事態は早くから予想されていたし、対策も進められてきたはずだが、むしろ地域間格差の拡大で問題は深刻化するばかりに見える。

 子育て支援をテーマに開いた先日の県市町村長サミットでも苦労話が目立ち、起死回生の名案はついに聞かれなかったが、それでも地道な取り組みに意欲を示す声は頼もしかった。

 子どもを産み育てたくなる社会、それは誰もが長生きを素直に喜び合える社会と同じものに違いない。実現は容易でないが長寿を祝い敬う気持ちから始めたい。県内に住む今年の新100歳は382人。(松)

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