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国原譜

行楽に何を求めるか。訪日客増加で観光地…

 行楽に何を求めるか。訪日客増加で観光地では従来以上に特別なモノ、コトが重視されるが、多くを足さない魅力もありはしないか。

 近年のお気に入りは、兵庫県淡路市の県立淡路島公園。広大な敷地内には遊具や水の遊び場もあったりするのだが、約5万平方メートルの芝生広場がいい。

 周囲のベンチを除けば基本は芝生の空間だけ。はだしで駆け回ったり、手軽なスポーツが気兼ねなくでき、寝転んでごろごろするのも問題なし。各人各様に過ごし方を創造できる。

 奈良市の平城宮跡に復元建物がなかった頃、何もないことがぜいたくで、奈良らしいと言う知人がいた。往時の姿を思い描く想像力を働かせられる知的空間だとも。

 満足度を高めるには具体的内容が必要な場合もある。ただ鹿や社寺、文化財以外の項目として、奈良で考案されるあまたの新機軸の末席に、必要以上に手を掛けない、利用者にゆだねる要素が高いものがあってもいい。

 余談ながら前述の公園は入園、駐車とも無料。その分周辺の飲食店で少しぜいたくを、との気分にもなる。こんな方法も仕掛けの一つではある。(智)

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