JR西日本が今秋11月2日から12月8日までの土曜と休日合計13日間、新大阪と奈良駅間に臨時特急「まほろば」を走らせる。新大阪からの特急は平城遷都1300年祭が行われた平成22年以来、9年ぶりだ。

　特急は今年3月に開業したおおさか東線を経由。同線が開業したときは新大阪までのアクセスが向上したものの直通列車も少なく喜びも半分だったが、県にとってはやっと念願がかなったといえるだろう。

　今回の運転は、おおさか東線の全線開通にあわせ行った「奈良キャンペーン」が好評だったため計画されたという。九州や中国・四国方面から観光客が期待される。

　ただ、気になるのは新大阪から奈良までノンストップだということ。世界遺産・法隆寺の最寄駅である法隆寺駅も、郡山城などがある郡山駅にも止まらないという。

　近年の外国人観光客の増加の恩恵を受けているのは奈良市だけだ。県内各地の観光客増のためにも、次は停車駅を増やせないものか。

　ともかく、今回の臨時列車が成功しなけば次の機会もない。ぜひ多くの人に利用していほしい(法)