特集奈良の鹿ニュース

国原譜

はじけるような若者たちの姿を見ていると…

 はじけるような若者たちの姿を見ていると、今年もまたありがとう、と言いたい。夏の高校野球も終わり、全国を沸かせた感動のドラマも幕を閉じた。

 甲子園での球児たちの汗と涙の熱闘は、まさに真夏の風物詩だ。しかし、決勝戦を終えると、何となく物悲しくなる。気がつけば、周囲はいつのまにか秋の気配だ。

 時間はこうして繰り返され、年を重ねていくのだろう。毎年、人は変われど球児たちは登場して、新しい歴史を刻み、積み重ねていく。

 高校野球の魅力は、誰もが自身の人生に重ねているところにあるようだ。地方大会も同じだ。甲子園出場を目指して幾多の球児たちが、練習に汗を流してきた。

 強豪校を倒して初出場を決める高校は、毎年のようにある。古豪といわれる伝統校は、本命視されるだけ、その練習量も相当なものだが、それでも涙をのむことがある。

 そうした数々のドラマを見せてくれるから、応援している県勢が敗れても、目が離せない。言葉では「汗と涙」などと簡単に言うが、そこには大人になって見失った「本気」があるのだと思う。(治)

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