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国原譜

漫画『ちびまる子ちゃん』第1巻で、こん…

 漫画『ちびまる子ちゃん』第1巻で、こんなセリフがある。「りっぱな家もいいけどなにがしあわせってそりゃあみんな元気で楽しく暮らせるってこと」。

 作者さくらももこさんのふるさと静岡県清水市での少女時代を描いた漫画。両親と姉、祖父母と暮らすまる子の成長が描かれる。

 同様に70年代を描いた漫画が「サザエさん」。こちらも大家族が織り成す日々の暮らしが面白おかしく描かれており、見る者の心を癒やしてやまない。

 「みんな元気で楽しく暮らせること」が描かれているわけだが、70年代は日本の転換期でもある。60年代まで日本の戦後復興は目覚ましく70年代には経済大国に成長した。その結果、これまで「みんなで支えあって」が希薄化し、核家族化が進んだ。

 成長著しい64年、東京五輪が開かれ、「東京オリンピック景気」とも呼ばれた。来年再びの東京五輪は経済成長はもちろんだが世界中の人々の心が成長する五輪であってほしい。

 昨年のきのう8月15日は、さくらさんが天国に旅立った日。今の希薄化する人間関係を天国から憂いていることだろう。(黒)

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