本紙暮らし面の人気投稿コーナー「雑記帳」。なにげない日常の1コマや思い出話を題材とした投稿が多いが、現代の世相を映し出した投稿もある。

　7月17日付の「高齢者運転講習会」と題した投稿もその一つ。投稿者は70代半ばの女性だが、免許を返納する日が近づいて来ることへの不安を綴っている。

　高齢者による重大事故が増え、自分もそろそろ運転が不安。しかし、車が無くなると今後の生活はどうなるのか。投稿者と同様の悩みを抱える高齢者は多いだろう。

　東京や大阪などの大都会はともかく、地方では車のない生活は考えにくい。もし、高齢者による運転の規制を強化すれば、地方の経済活動にも影響が出るかもしれない。今後の超高齢化社会を考えると、対策は急務だ。

　対策の一つは、車が無くても生活できる社会インフラの整備。特に日常の買い物の支援は重要だろう。もう一つは高齢者でも不安なく運転できる車の開発だ。

　近年の技術革新により、車の自動運転もあと一歩だという。そのためのシステム整備は都市部よりも、地方を優先すべきだ。(法)