きょうから8月。旧暦名は葉月。葉が黄色く色づく頃からこう呼ばれるようになったという説や、変わったところでは南海上から「南風(はえ)」をもたらす台風が多く来ることから「南風月」が転じたという説もあるが、いずれにしても秋の訪れを感じさせる言葉が由来となっている。

　昨日、南シナ海北部で台風7号が発生。今後、大陸に進む見込みで日本列島への被害はなさそうだが、昨年の7号は、西日本を中心に甚大な被害をもたらした。

　死者は200人を超え、家屋の全半壊が約1万7000棟と、平成最悪の水害に。国土交通省は先月30日、西日本豪雨の被害額が約1兆1580億円となり、豪雨災害としては、統計を取り始めてから最も大きくなったことを明らかにした。

　被災地では今も、4000世帯近くが仮設住宅で暮らし、河川や道路の復旧工事が完了したのは1割にとどまっている。

　きょう1日は八朔(はっさく)。本格的な収穫を前に、豊作祈願の「田の実の節句(お祝い)」が行われる場所もある。

　今年こそは甚大な台風被害がないことを“頼み”たい。(黒)