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粘る高田商を突き放し、智弁学園が3年ぶ…

 粘る高田商を突き放し、智弁学園が3年ぶり19回目の甲子園出場を決めた。圧倒的な打撃力を見せつけて、夏の県大会を制した。

 昨年の区切りとなる100回大会を受け、今年は令和初の大会という、また新しい時代が始まる区切りの大会でもあった。大正、昭和、平成と若者たちの熱いドラマが引き継がれた。

 私学優位の本県にあって、4強に公立勢が3校残り、OBだけでなく高校野球ファンを喜ばせた。公立勢が力をつけてきた証拠だろう。

 他府県の大会でも、必ず初出場はあるし、公立勢が甲子園に進んでいる。県内の甲子園常連校の壁を打ち破るという、大きな目標を持ち続けてほしいと思う。

 決勝で涙をのんだ高田商ナインの健闘ぶりは、最終回の粘りの攻撃に象徴される。優勝候補と言われた相手に対して、その堂々とした戦いぶりに感動した。

 それだけに智弁学園ナインには、甲子園を目指して来る日も来る日も練習し、敗れ去った多くの仲間がいることを忘れてほしくない。次は県大会で見せた戦いを、甲子園の舞台で見せてほしいと思う。頑張れ智弁学園。(治)

 

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