国原譜

 天平時代の優れた工芸品や史料などを現代に伝える正倉院。数ある宝物の中でも最も人気が高いのが、「螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」だろう。

 光明皇后が東大寺に献納した夫、聖武天皇の遺品リスト「国家珍宝帳」にも記された一品。螺鈿や玳瑁(たいまい)貼りなどの技法を駆使した華麗な文様が美しい天平の至宝だ。

 宮内庁は研究を目的に精巧な複製品を造り、13日から皇居・三の丸尚蔵館で一般公開が始まった。制作には人間国宝の漆工芸家・北村昭斎さん=奈良市=らが携わった。

 5本弦の琵琶はインドが起源とされ、古代の品で現存するのは正倉院の琵琶だけ。ただ、元の琵琶は弦が失われ、その音色を聞くことができない。

 複製にあたり、弦には上皇后美智子さまが皇居内で育てられた日本純産種の蚕「小石丸」の糸が使われた。糸の細さや耐久性などから、この糸が最適と判断したという。

 美智子さまの糸と現代の名工たちの技で造られた今回の複製品は、実際に音が出るらしい。1300年前の音色を聴き、天平の風を感じてみたい(法)

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