国原譜

 宇陀市大宇陀にある「森野旧薬園」は、江戸時代中期、享保14(1729)年に開設された。私設では日本最古の薬草園で、大正15(1926)年に国の文化財史跡に指定された。現在も約250種の薬草が育つ。

 その薬園の現在や、周辺の花のある風景をカラーでとらえた写真集『奈良・宇陀「森野旧薬園」』(奈良新聞社刊)が、先月発売された。340点余りの写真と文は、写真家の上田安彦さんが手掛け、空撮も含めて撮影に約5年をかけた労作だ。

 薬園に咲く薬草などを四季ごとに紹介。ふだん野山でも見かけるような草花もあり、山歩きのガイドブックにもなる、花好きにはたまらない内容となっている。

 第3章「森野旧薬園の夏」を見るとユキノシタ、マタタビ、トウキ、ハンゲショウ、オドリコソウといった、聞いたことがあるけど見たことがない花の名前も出てくる。

 貝殻や石薬類標本も見ものだが、「松山本草(ほんぞう)」という、当時の動植物貝類などを描いた彩色図鑑の写真は貴重だ。

 旧薬園の現在を記録した癒しの1冊、ぜひ手にとってみてほしい。(恵)

 

 

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