国原譜

 「くだらないプライドやエゴは、全部捨てて心を裸にしてこそ、初めてお客さんに笑ったり泣いたりして、もらえるんだ。自分を取りつくろっていたら、絶対に伝わらない」。演出家・つかこうへい氏の言葉。

 7月2日、従弟が肺がんで亡くなった。42歳。早過ぎる死。自分の近くで自分より年下が病魔に倒れるのを見るのは33歳で悪性リンパ腫で亡くなった部下に次ぎ2度目。

 従弟は自分を取り繕わない男だった。その表裏の無さにほれてくれていたのだろう。4日の葬儀には、多くの友人や会社の上司が参列してくれた。

 私の妹が亡くなる前日にメールを送っており、自分は病床につき返信することもできない状態で、妻にメールの返信を頼んでいたそうだ。最後まで周囲に心配させまいとする姿がそこにはあった。そのエピソードを聞き、涙が止まらなかった。

 入退院を繰り返していたが、調子が良かった3年前に妻と子ども3人を連れて奈良を訪れ、奈良公園やUSJを満喫。家族水いらずの最後の思い出となった。

 きょう10日は、つか氏の命日。あらためて従弟の冥福を祈りたい。(黒)

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