注目記事読者に奈良の地酒プレゼント

国原譜

本欄でもこれまで、過去の学校運動部の活…

 本欄ではこれまで、過去の学校運動部の活動での先輩、OBらの理不尽なしごき、非科学的な練習法と順守事項に触れてきた。最近では練習時間にも時代を感じる。

 県内中学校に通う息子が所属する運動部は週2日は休み。試合がなければ、休日の練習も半日で終わったりする。

 勝利至上主義に警鐘を鳴らす、国のガイドラインが浸透してきたともいえる。ただ、時短の運動部全般が勝利を意識していないわけでもない。

 静岡聖光学院高校(静岡市)ラグビー部は、週3回各1時間程度の練習ながら昨冬、第98回の「花園」に出場。1回戦を突破し、敗れた2回戦でもシード校と互角の試合をした。

 量より質。限られた時間の中でより効果的な練習を工夫し、考えながら競技に取り組んで結果を残している運動部は、他競技でも見られ始めた。

 指導者の力量にもよるが、生徒の自主性をはぐくみ、能動的にスポーツに親しむやり方はより広がってほしい。時短だけに終わらない運動部の活動は、やみくもに時間をかけるばかりの行動が、案外実りの少ないことを教えてくれてもいる。(智)

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド