注目記事山下県政 世論調査の全結果掲載

国原譜

誰もが読書に親しみ、文字文化の恩恵を受…

 誰もが読書に親しみ、文字文化の恩恵を受けられる社会を目指し、障害者読書環境整備推進法(読書バリアフリー法)が国会で可決、成立した。

 同法は視覚障害や肢体不自由などで本を読むのが難しい人たちにも利用しやすい電子書籍等を活用、その量と質の向上を目指すとしている。

 スマートフォンなどIT機器の普及で文字文化は今、大きな変革期を迎えている。障害者の読書環境を整える際も最新のデジタル技術が従来にない手段を提供することになるのか。

 もちろん一方では書籍や雑誌を手作業で一冊ずつ丁寧に点訳、音訳していくボランティアグループなどの地道な取り組みも続けられている。

 県視覚障害者福祉センターのホームページを見ると、本を選んで固有名詞の読み方など下調べした後、朗読して録音、CD化するまでの音訳作業が紹介されていて、苦労が知れる。

 新法は点字図書館の充実やインターネットを利用したサービス提供の充実について、国とともに地方自治体にも施策を講じるよう求めており、県内の対応を後押しするため住民の関心も高めていきたい。(松)

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