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国原譜

水辺が恋しい季節になった。教育現場では…

 水辺が恋しい季節になった。教育現場では水泳授業が始まり、水着入りのバッグを手にした子供の姿をよく見かける。

 この時期、繰り返し言っておくべきことがある。水と戯れる楽しさと併せ、怖さについてだ。警察庁の調べでは昨年、県内でも10人の水難者があり、死者も出ている。

 プールで泳げるからと、流れや波があったり、水温が低いといった水場をなめてかかると足元をすくわれる。恐怖を味わうだけで済めばいいが、命の危険は隣り合わせだ。

 近年、着衣のままプールに入り、泳ぎにくさを体感する授業が県内の小学校でも行われている。万が一の時に慌てない、水難事故に即した取り組みとしてより広がってほしい。

 おぼれた際に無駄に体力を消耗せずに救助を求める方法として「浮いて待つ」ことも提唱される。どんな姿勢が浮きやすく、体力の省エネになるのかも体験していて損はない。

 予防策として、自転車のヘルメット着用率が高まってきたようにライフジャケットの用意を。万全の姿勢で付き合えば、水辺はたくさんの喜び、知識を与えてくれるのだから。(智)

 

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