国原譜
奈良市庁舎の耐震化を巡り、開会中の議会…
奈良市庁舎の耐震化を巡り、開会中の議会で論戦が繰り広げられている。東日本大震災の記憶が残るなかで、昨年の大阪北部の地震を経験した。
そして必ず来るといわれる南海トラフ地震への備えは、自治体だけでなく個人の家庭においても緊急課題だ。「いつ」なのか分からないから急がねばならない。
そこで現在の庁舎を補強したいというのが、仲川元庸市長の考えだが、これに対して荒井正吾知事が、平城宮跡南側への移転新築を提案した。
どちらの言い分にも説得力がある。問題は工期と費用だ。奈良市の将来を考えるなら、県都にふさわしい庁舎であってほしい。そこで「いつ」が問題になる。
荒井知事が言うように、天平の昔を思うと、平城宮跡の朱雀門近くに新庁舎ができれば、それも後世に残るような古都にふさわしい建造物なら、どんなにいいかとも思う。
朱雀門や大極殿のように国が出してはくれない。税金で賄うことを忘れてはならないし、もしもの時には市民の生命を守る拠点になることを知ってほしい。議員の皆さんには、しっかり論議を尽くしてもらいたい。(治)
そして必ず来るといわれる南海トラフ地震への備えは、自治体だけでなく個人の家庭においても緊急課題だ。「いつ」なのか分からないから急がねばならない。
そこで現在の庁舎を補強したいというのが、仲川元庸市長の考えだが、これに対して荒井正吾知事が、平城宮跡南側への移転新築を提案した。
どちらの言い分にも説得力がある。問題は工期と費用だ。奈良市の将来を考えるなら、県都にふさわしい庁舎であってほしい。そこで「いつ」が問題になる。
荒井知事が言うように、天平の昔を思うと、平城宮跡の朱雀門近くに新庁舎ができれば、それも後世に残るような古都にふさわしい建造物なら、どんなにいいかとも思う。
朱雀門や大極殿のように国が出してはくれない。税金で賄うことを忘れてはならないし、もしもの時には市民の生命を守る拠点になることを知ってほしい。議員の皆さんには、しっかり論議を尽くしてもらいたい。(治)