国原譜
あまりの低さに驚いた。来春卒業予定の大…
あまりの低さに驚いた。来春卒業予定の大学生と大学院生を対象にした就職情報会社のアンケート調査で、地元への就職を希望する学生の割合は、奈良県が全国最下位の12・4%だった。
大阪が通勤圏内の県内で大都市志向が強いのは当然だが、それにしても、12・4%といえばおよそ1割。1位の東京は89・1%で、7倍の開きがある。2位は大阪で78・1%だった。
数字の低さは志望する企業が少ないことの裏返しだが、地元での就職を希望しない理由は、「都会の方が便利だから」も上位を占めた。
都会には地下鉄もあればお店も多い。便利を挙げればきりがないが、企業の魅力は立地だけでは決まらない。「地元は嫌」と敬遠するより、まずは足を運んでみてはどうだろう。
とはいえ、大阪や京都の大学に通っていれば、目指す就職先が都会に向くのは当たり前。その視線を地元に振り向けるには、よほど強い力が必要だ。
環境に魅力を感じて都会から奈良に移る人もいる。企業誘致や発信力強化はもちろん、学生たちが「地元力」を再発見できる機会も増やしたい。(増)
大阪が通勤圏内の県内で大都市志向が強いのは当然だが、それにしても、12・4%といえばおよそ1割。1位の東京は89・1%で、7倍の開きがある。2位は大阪で78・1%だった。
数字の低さは志望する企業が少ないことの裏返しだが、地元での就職を希望しない理由は、「都会の方が便利だから」も上位を占めた。
都会には地下鉄もあればお店も多い。便利を挙げればきりがないが、企業の魅力は立地だけでは決まらない。「地元は嫌」と敬遠するより、まずは足を運んでみてはどうだろう。
とはいえ、大阪や京都の大学に通っていれば、目指す就職先が都会に向くのは当たり前。その視線を地元に振り向けるには、よほど強い力が必要だ。
環境に魅力を感じて都会から奈良に移る人もいる。企業誘致や発信力強化はもちろん、学生たちが「地元力」を再発見できる機会も増やしたい。(増)