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国原譜

スポーツに疑惑の判定はつきものだが、な…

 スポーツに疑惑の判定はつきものだが、なかでも世界的に有名なのがサッカー1966年W杯。地元開催のイングランド―西ドイツの決勝戦だろう。

 イングランド選手のシュートが、ゴール上のクロスバーの下側をたたき、ほぼ真下にバウンド。線審はゴールと判定した。西ドイツは猛抗議だ。

 西ドイツの肩をもつわけではないが、当時の映像からはノーゴールのように見える。サッカーの母国開催で何らかの忖度(そんたく)が働いたともいわれている。

 現在のW杯にはビデオ判定が導入されているから、このような疑惑はなくなりつつある。ところが先日、日本の大相撲で不可解な判定があった。

 栃ノ心―朝乃山で、行司の軍配は栃ノ心に上がったのだが、栃ノ心のかかとに土俵外の砂がついていたと物言いがつき、判定が覆った。

 ところが、ビデオでは栃ノ心のかかとは、ういているように見える。審判長は「ビデオより人間の目を信じる」のだそうだ。それならビデオなど導入しない方がいい。グローバルなスポーツを目指さずに、ローカルな伝統芸能に徹すればいい。(栄)

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